2013.4.6
2013年4月5日 日本食糧新聞社主催ファベックスで講演
2013年4月5日、日本食糧新聞社が主催した食の展示会ファベックスで、広報の井出留美が講演させて頂きました。
世界では、13億トンの食糧が廃棄されています。これは、生産量の3分の1に当たる量です。
今回のテーマは、食品ロス・食糧廃棄と3分の1ルールの問題点について。
ただ、来場者の方が、食品メーカーなのか、卸店なのか小売店なのか、それとも全く別の方なのか、予想がつかなかったので、すこし焦点を絞りづらい面はありました。
数日前は、雨や風が強かったですが、お天気になり、何よりです。
セミナー会場、最終回。「トリ」をつとめます。
3分の1ルールについては、日本の納入期限は非常に短いことがわかっています。
賞味期限のうち、わずか3分の1。
米国は2分の1です。
ヨーロッパ諸国は3分の2。
英国は4分の3。
それだけロスが出にくい環境にあります。
農林水産省によれば、日本の食料廃棄は1788万トン。
そのうち、まだ食べられる食品ロスが、500−800万トンです。
日本の年間のコメ生産量が840万トンですから、マックス(最大量)をとれば、ほぼ同じレベルです。
日本では、野菜の規格がきめられており、小さ過ぎても大き過ぎてもだめ。
大量生産の際も、多くの野菜が廃棄されています。
品種によっては「つぶせば補償が出る」ため、つぶされています。
パンも捨てられています。
この写真は、我々がスーパーから引き取ってきた、大量のパンです。
もし引き取らなかったら、棄てられる運命にありました。
家庭ゴミの収集現場でも、ひとつ5000円もする高級和菓子がそのまま棄てられていたり、ピザや鉄火巻き、カツ丼などがそのまま棄てられていたり・・・・
日本の食品ロスを救い、生活困窮者に渡すフードバンク活動。
週に100名近く来てくださるボランティアさんのおかげもあり、セカンドハーベスト・ジャパンは活動を続けられています。
これからも、地道に、細く長く、活動を続けていくつもりです。