2013.4.1
ヨーロッパのフードバンクを見学してきました
3月18日からフランス、イギリス、スイスにてヨーロッパにおけるフードバンク活動や生活困窮者への支援方法を見学して来ました。
フランスではFEBA (European Federation of Food Banks)を訪れました。FEBAとはヨーロッパにおけるフードバンクの連合体になり、その本部はフランスのパリにあります。ユーロ加盟国のうち21カ国247のフードバンク団体が加盟しています。
社会経験豊富なボランティアで構成されているFEBA
左端のPatrickさんやプレジデントのマリアさんからFEBAの活動について詳しく教わりました。FEBAでは特にロビー活動の力をいれています。
イギリスではFareShareと呼ばれる団体を訪れました。FareShareは1994年から活動を行なっており今ではイギリス国内に17の拠点を持っています。
FareShareもFEBAの一員です。
ネットワークサポートマネージャーのダニエルさん
FareShareの倉庫
FareShareでは年間約3,600トンの食料を800の施設へ提供し、毎年36500人以上がFareShareを通して食料を受け取っています。偶然、日本人のスタッフも働いてFareShareで働くことになった経緯なども教えてもらいました。今後はFareShareとのさらなる交流も期待できそうです。
スイスではCaritas Marktを訪問しました。このカリタスマーケットは貧困者を対象にしたスーパーです。スイス国内に23ヶ所あります。
普通のスーパーと同様、生鮮食品からアメニティーまで品揃えが豊富
注目すべきは値段の安さ
最低でも市場価格より3割以上安くプライス設定がされています。無償提供ではなく安く購入してもらうということで、自立を妨げずに生活困窮者を支援でき、また彼らの自尊心を損なわずにすむという考えがスイスにはあります。この思考は日本人にも合っているように感じました。
Caritas Marktを軌道に載せたRolfさん
国が違えば1つの結果に対するやり方は様々です。直接現地を訪れ、自分の目で見て確かめ、現場の人達のナマの声を聞くことによって、自分が理解していたものとはだいぶ異なる活動をしていることを知りました。レポートではごく一部しか紹介できなくて残念・・・
セカンドハーベスト・ジャパンの活動を継続発展させるために学ぶことが多い出張となりました。