2013.3.15
東村山第五中学校で三年生190名に講演
東京都東村山市の、東村山第五中学校で、広報の井出留美が三年生190名に講演しました。
そして、次に、三年生にお願いしたアンケートの集計結果の発表。
どんな体型になりたいか、どんな食べ物や飲み物が好きか、など。
その内容をふまえて、たとえば「背が高くなりたい」という結果に対して、「背が高くなるためにどんなことをしていますか?」という質問をし、骨や歯のために大切なカルシウムやその他の栄養素の話、眠っている間に成長ホルモンが分泌され、一生の間でも中学生の時期が最も成長ホルモンが分泌されることなどを説明しました。
アンケートの中には「どんな肌になりたいですか?」という質問があったのですが、男子のなりたい肌1位が「美肌」で、一同、爆笑でした。校長先生はじめ、先生方も笑っておられました。
そして最後は、講師自身のこれまでのキャリアについてお話しました。生い立ちや、身内が早く亡くなったことなど。
スタンフォード大学のジョン・クランボルツ博士のとなえる「計画された偶然性理論」では、人生にはハプニングがつきものなので、そのハプニングをチャンスに活かしておくことで、その人なりのキャリアが創られていく、という話をしました。卒業前、しかもこの日の午後に高校の合格発表を控えている皆さんにとって、自分の思う結果でなくても考え方を変える、ということは、こころに響いたかもしれません。
学校の正門には、校長先生が寄稿された「五中だより」が貼られていました。ある講演で聴講された内容が紹介されていて、人物像として桃太郎と浦島太郎の2タイプを挙げ、多くの先生は生徒に求める像として「桃太郎」である一方、宇宙飛行士の場合は「浦島太郎」タイプが求められる、と書かれていました。明るく健康的な桃太郎は多くの人に求められますが、危機やハプニングに出逢ったとき、臨機応変に、柔軟に対応できる「浦島太郎」タイプが宇宙飛行士では求められるとのこと。
校長先生の寄稿は「自然体」についても書かれていました。その人の自然体を活かす、ということ。
卒業前に、同じメンバーで集まる機会は、もうありません。そのような貴重な機会に呼んで頂いたこと、感謝申し上げます。皆さんのこころに、何かひとつでも残るものがあったらいいなと願っています。