2012.1.1
フードパントリーとは
フードパントリーは、食品支援が必要な時に誰でも食品が受け取れる場所です。ここではフードパントリーの立ち上げをお考えの方へ向けて詳しくご紹介します。
フードパントリーについて
■なぜフードパントリーが必要なの?
日本国内で「食べることに困っている人」は少なくとも200万人程度いると推測されます*。2HJは、全ての人が明日の食事について心配することなく、必要な時に栄養のある食品を得ることができる「フードセーフティネット」の実現を目指しています。食の支援の形は様々ですが、中でも「必要とする方が訪れて食品を受け取ることができる場所」であるフードパントリーは、地域のフードセーフティネットの構築において重要な存在と位置付けています。
警察署や消防署、病院のように地域に当たり前に存在し、必要な時には誰でも利用できる場所としてフードパントリーが機能する社会を目指しています。
*平成29年社会保障人口問題基本調査および平成27年国勢調査にもとづき2HJ試算。
■フードパントリーの広がり
2HJは、「東京2020:10万人プロジェクト」を通じて、フードパントリーの設置を推進してきました。かつてはあまり耳馴染みのなかった「フードパントリー」ですが、現在は多くの団体が手掛けています。子育て支援のNPO法人、社会福祉法人、こども食堂運営団体、宗教施設など様々な団体が、地域での活動実績を土台としながら、新しい取り組みとしてフードパントリーの運営に挑戦しています。
2HJではこうしたフードパントリー運営団体に対して、食品の供給や特に立ち上げ時の運営ノウハウの伝達などを通じて連携しています。各フードパントリーは、地域でお困りの方とのつながりや、地域の多様なリソースの活用など、それぞれ団体の特性を生かした取り組みを行っています。
■フードパントリーに求められること
ただ「食品を配ること」がフードパントリーではありません。2HJは、フードパントリーは地域のフードセーフティネット構築に資する存在であるべきと考えており、「長く継続していけること」が大切です。規模の大小にかかわらず、着実に継続し地域に根差した存在となることを目指してほしいと考えます。
また、食品を取り扱う活動として、安全安心な食品を取り扱うことはフードパントリーの大前提です。取り扱う食品の品質管理ができる体制を整え、フードパントリーの利用者・食品寄付者双方が安心できる活動であることが必要です。
フードパントリーは必要な食品の確保・運営体制の整備・利用者さんとのつながり、全てが噛み合って成り立つ活動です。あらゆる関係者の信頼関係の中で、無理なく実施できる形を模索していくことも大切です。
フードパントリーの開設に必要なもの
- 食品運搬のための車両
フードパントリーで使用する食品の調達のため には運搬手段の確保が必要です。 - 食品の保管場所・配付場所
食品を一時または長期保管するための場所と、配付会場となる場所が必要です。 - 運営のための人員
主たる運営メンバー以外に、仕分けや配付作業にあたるボランティアさんの確保が必要です。 - 利用者への周知手段
フードパントリーを必要とする方々へどうすれば情報が伝わるか、周知手段を検討する必要があります。
既にフードパントリーを開設した団体の事例がご覧いただけます。開設を検討の際にご参考ください。
≫フードパントリー開設事例を見る
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