2019.7.24
フードパントリー立ち上げセミナーを実施
近年、食料支援に関する関心の高まりや食料支援を必要とする状況が理解され始めています。セカンドハーベスト・ジャパンでは設立当初よりフードセーフティーネットの構築について提言してきました。そのひとつの方法としてフードパントリーという食の支援活動を各地域での実施を推奨してきました。今回、このフードパントリーの設置について興味のある方や具体的に始めたい方を対象にフードパントリー立ち上げセミナーを開催しました。
2019年度はまず3回の基礎編講座と3回の見学会を計画しており、今回は第1回の基礎編・見学会の様子をレポートいたします。
【第1回基礎編講座】
最初のフードパントリー立ち上げセミナー基礎編は2019年6月14日(金)にセカンドハーベスト・ジャパンの会議室で実施されました。
▲地域で支えるフードパントリー拠点設立セミナーというタイトルでパントリーマネージャーの芝田が最初に話をし、フードセーフティーネットの構築の必要性やフードパントリーを始めるにあたって必要な備品、人材、食品などにについて説明しました。
▲この基礎編には5団体8名の方が参加されました。皆さん非常に真剣に聞いていました。
▲実際にフードパントリーの拠点を新宿で立ち上げ、ひとり親家庭に食品提供を開始したNPO法人 キッズ未来プロジェクトの猪爪まさみ氏にどのように実施しているかを話していただきました。
【第1回見学会】
7月4日(木)に練馬区でフードパントリーを実施している東京子ども子育て応援団で見学会を行いました。この団体は子ども食堂を実施されているのですが、その活動の中でやはりある一定量の食品提供をしてサポートしないといけないケースがあるということが見え、フードパントリーを始めたという経緯があります。毎週木曜日に実施し、1日に40世帯前後のご家庭に食品を提供しています。
▲東京子ども子育て応援団代表の河野さん(左)が見学会参加者(右)の方へ説明
▲セカンドハーベスト・ジャパンの埼玉拠点から引き取ってきた食品を仕分けしている様子
▲1世帯に提供する食品。世帯の構成や希望によって可能な範囲で調整しているとの事。
▲東京子ども子育て応援団のパントリーでは取りに来られない方のために配送しているとのこと。二手に分かれて配送していて、こちらの車両では15世帯に配送するとのことでした。
今回の見学会には3団体3名と練馬区役所協働推進課の職員2名の方が見学に来られました。今後、都内においてフードパントリーの拠点を担っていく団体が増えることと行政との連携が進むよう活動していきます。
フードパントリー立ち上げセミナー開催のご案内
今年度、セカンドハーベスト・ジャパンは公益財団法人東京都福祉保健財団「子供が輝く東京・応援事業」の助成を受け、その事業の一環としてフードパントリー立ち上げセミナーを実施しています。
今後の開催予定、及びお申し込み方法は以下のとおりです。
内容 | 開催日時 | お申し込み方法 |
---|---|---|
基礎編 | 8月6日(火) 13:00~17:00 |
次の内容で fsn@2hj.org までメールにてお申込み下さい
・件名「フードパントリー立ち上げセミナー参加希望」 |
見学& 実務体験 |
7月27日(土) 13:00~17:00 9月7日(土) |
ご興味ある方のご参加をお待ちしております。