2013.7.26
2013年7月25日 外食産業の皆様に食料廃棄、食品ロス、フードバンクについて講演
2013年7月25日、外食産業の皆様に、食料廃棄と食品ロス、フードバンクについて、広報の井出留美が講演させて頂きました。
食品業界の中でも、食品リサイクル率の高い製造業と比較し、外食産業はリサイクル率が低く、食品廃棄に対する意識が薄いとのことで、先日打合せにいらした行政の方がおっしゃっていました。
食品ロスは、家庭から半分、企業側から半分が出ていると言われています。日本は500−800万トンの食品ロスが発生しており、この数字は、日本の年間コメ生産量(840数万トン)に匹敵します。
国は、この事態を深刻に見ており、昨年から今年にかけて、食品ロス削減に取り組む省庁を5つ決めました。
農林水産省、消費者庁、環境省、文部科学省、内閣府(食育担当)です。
それでも、長く食品ロスやフードバンクの所轄官庁である農林水産省以外は、まだ恊働が不足しています。
ある外食産業の方は、すでにセカンドハーベスト・ジャパンに対する寄贈を始めて下さっています。
食品検査で使わなかった残りの食品を、冷凍してセカンドハーベストに下さっています。
また、別の食品企業の方からは、先日、段ボール箱がやぶれただけで中身には問題ない食品を寄贈できないか、という打診を頂きました。
折しも、食品業界の商習慣である3分の1ルールが、すこし、無駄を生み出さない方向へと動き出したところです。
食品ロスは、ゼロになることはおそらくないでしょう。一つの要因だけをなくせばいい、という問題ではなく、複雑にいろいろな問題がからみあっているからです。
でも、そのような中、それぞれのステークホルダーが、それぞれの立場でできることをやっていくことがベストだと信じています。