2013.6.12
淑徳大学での講演と、全国で唯一の避難所への毎月の炊き出し
淑徳大学埼玉キャンパス(埼玉県入間郡)で、広報の井出留美が講義をいたしました。
経営学に関する講義の中で、キャリア形成に関する内容です。
メインの内容は、キャリアをどうデザインしていくか、転機にどう決断するか、人材をどう磨いていくか、などといった、職業の選択や仕事の継続に関するものです。
聴講者の学生さんには、セカンドハーベスト・ジャパンの冊子(12ページ、企業だと会社案内に相当するもの)や、半期に1度発行しているニュースレター、団体紹介のリーフレットなどをお配りしました。
その中で、学生さんから質問がありました。
「この仕事をしていて、一番うれしかったことは何ですか?」
パッと頭に浮かんだのは、毎月、炊き出しに行っている先の、避難所の方々が、炊き出しの食事で喜ぶ顔や「ありがとう」という御礼の言葉でした。
2013年6月11日で、東日本大震災から2年3ヶ月が経ちました。
福島県の方々の一部は、今も、埼玉県加須市(かぞし)にある、旧騎西高等学校の校舎で避難生活を続けておられます。
避難所は、全国でここ一つだけです。
また、避難所ではなくても、仮設住宅や、みなし仮設などで、避難生活を続けていらっしゃる方が全国で30万人以上もいらっしゃいます。
避難所の方は、調理ができづらい環境で、食事もままならない状況です。
食事は、出来合いの弁当。
そんな方々に、少しでも喜んで頂けるようにと思い、セカンドハーベスト・ジャパンは、2012年5月から毎月、避難所で約200名への炊き出しを続けています。(2013年6月は町役場移転のためお休み)
弁当では食べられないものを出来るだけ選んでおり、夏は冷たいそうめん、冬はあたたかくて具沢山のうどん、カレーライスなど。
「美味しかったー」
「おかわりしたい」
「本当に、ありがとうね」
そのような言葉と、喜ばれた笑顔を拝見すると、こちらも嬉しくなります。
ささやかではありますが、できるところまで、細く、長く、支援を続けていきたいと考えています。