Food Bank Symposium 2013

第6回 フードバンクシンポジウム 実施報告

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当日の様子

こちらでは当日に使用された講演の発表資料を公開しております。

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プログラム

■ オープニング

12:30 - 13:00

【開場/受付】

13:00 - 13:05 【司会挨拶】 
フリーアナウンサー 食生活ジャーナリストの会 会員 
佐々木仁子(さとこ)氏
13:05 - 13:10 【主催者挨拶】
セカンドハーベスト・ジャパン 理事長 チャールズ・マクジルトン
13:10 - 13:20 セカンドハーベスト・ジャパン・アライアンスについて
セカンドハーベスト・ジャパン・アライアンス一般財団法人 事務局長 大竹正寛
13:20 - 13:30 Q&A

■ 第一部

13:30 - 13:50 行政 「食品ロス削減の取組の進捗状況と全国フードバンク交流会に参加して」
農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課 食品産業環境対策室長 長野麻子室長
13:50 - 14:00 Q&A
14:00 - 14:20 企業 「CRM ( Cause Related Marketing)の取り組み」
ハインツ日本株式会社 広報 池田真理子氏
14:20 - 14:30 Q&A
14:30 - 14:50 FB「民・学の多様な主体の恊働によるフードバンクの設立とフードバンクの環境負荷削減効果の試算」
フードバンク岡山理事/(株)廃棄物工学研究所 主任研究員  石坂薫氏
14:50 - 15:00 Q&A
15:00 - 15:10 10分間休憩
15:10 - 15:20 ホテル業界としてフードバンク活動への支援(食品衛生面等)に至った経緯
シャングリ・ラ ホテル東京 クオリティ インプルーブメント マネージャー 國府昭義氏
15:20 - 15:40 企業 「産官学プロジェクト 農産物加工会社と運輸会社のフードバンク支援活動」
2HA/2HJ (和田裕介・井出留美)
15:40 - 15:50 Q&A
15:50 - 16:10 学会「フードバンク活動における運営主体と行政との関係性の日韓比較」
日本NPO学会/フードバンク広島(あいあいねっと) 原田佳子氏
16:10 - 16:20 Q&A
16:20 - 16:40 FB 「社会福祉協議会としてのフードバンク団体立ち上げ:3カ年計画」
社会福祉法人 島根県社会福祉協議会 生活支援部 フードバンク担当 安部弘規氏
16:40 - 16:50 Q&A
16:50 - 17:10 施設「生活困窮者の支援の課題ー婦人・母子および児童福祉施設におけるフードバンク活用の調査結果報告」
日本女子大学 研究員 木村久美子氏
17:10 - 17:20 Q&A
17:20 - 17:30 10分間休憩

■ 第二部

17:30 - 18:35 フードバンクの今と未来を考えるワークショップ
ファシリテーター セカンドハーベスト・ジャパン 理事 蓜島一匡
18:35 - 18:40 【閉会ご挨拶】 国際連合食糧農業機関(FAO)日本事務所 所長 チャールズ・ボリコ氏
18:40 司会挨拶

■ 第三部

18:40 - 19:40 カクテルパーティ(懇親会) メディア取材

講演概要・発表資料

■オープニング

セカンドハーベスト・ジャパン・アライアンス(2HJA)について 目的と方針

一般財団法人 セカンドハーベスト・ジャパン・アライアンス 事務局長 大竹正寛


講演のトップバッターとして2HJAから大竹正寛が日本でフードバンク活動を普及発展させるために
セカンドハーベスト・ジャパン・アライアンスについて説明しました。
『アライアンスに加盟したフードバンク団体で統一した基準を設け、フードバンク活動の一層の浸透と発展を図る。
 食品を寄贈する企業への安心感にも大きく貢献し、ひいてはよりよい社会の構築に繋がる』と
このアライアンスの目的と方針を述べました。

■第一部

食品ロス削減の取組の進捗状況 ~全国フードバンク交流会に参加して~

農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課 食品産業環境対策室長 長野麻子室長


続いて行政からの講演として農林水産省から長野麻子室長より、政府が進めている食品ロス削減の取り組みについてご報告頂きました。
発表資料にも記載があるNO-FOODLOSSプロジェクトでは、資源の活用や経済成長への貢献という側面から、その手段としてフードバンク活動の支援が取り入れられています。 また、食品メーカーや卸・小売店から、更に私たち一人ひとりの個人から始められる食品ロス削減についてもご提案いただきました。


CRM (寄付つき商品)の導入について

ハインツ日本株式会社 広報 池田真理子氏


企業からの講演として最初に取り組みをご紹介いただきましたハインツ日本株式会社の池田真理子氏より、 CRM(Cause Related Marketing)についてお話いただきました。
『寄付つき商品の売り上げの1%で、被災地の支援を』
この講演は社会貢献活動の手法として、これからCRMを導入検討している他企業様へ向けても力強いメッセージとなりました。


民・学の多様な主体の恊働によるフードバンクの設立とフードバンクの環境負荷削減効果の試算

フードバンク岡山理事 / 株式会社 廃棄物工学研究所 主任研究員  石坂薫氏


環境というフードバンク活動にとって重要な一面を、評価手法やツールの紹介を通して深く掘り下げた内容をご講演いただきました。
講演の後半にある、自らフードバンク団体を設立しようと奮闘された経緯については、これから新たにフードバンクを始める方へも、 また、既に始めている私達にとっても新たな視点で活動を見つめる機会となりました。


ホテル業界としてフードバンク活動への支援(食品衛生面等)に至った経緯

シャングリ・ラ ホテル東京 クオリティ インプルーブメント マネージャー 國府昭義氏


フードバンクにとって、扱う食品への衛生管理は常に取り組みを続けていかなければならない課題であり、
HACCP、ISO22000を日本のホテルとして始めて取得されたという経験からの講演は、多くのことを教えてくださいました。
同時に、食品メーカー以外でフードバンク活動への支援の事例報告は、それ自体が本シンポジウムのタイトルであるフードバンク活動の多様性を示すものとなりました。


産官学プロジェクト 農産物加工会社と運輸会社のフードバンク支援活動

セカンドハーベスト・アジア(2HA) 和田裕介 / セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ) 井出留美


日本の規格に沿わないという理由で何百トンも捨てられているフィリピンのオクラを利用した
現地でのフードバンク活動について、2HAの和田裕介と2HJの井出留美から報告。
アメリカで生まれ、日本へ、そしてフィリピンへも飛んだフードバンク。これをこの国で展開する上で
立ちはだかった壁とそれに対する解決への道筋は、再度海を渡ってこの日本でも重要な示唆となりました。


フードバンク活動における運営主体と行政との関係性の日韓比較

日本NPO学会/フードバンク広島(あいあいねっと) 原田佳子氏


社会福祉対策としてフードバンクが実施されている韓国の事例を引き合いに、日本におけるフードバンクの運営から、 フードバンク広島が取り組んでいる現地の状況を含めてご紹介。広い観点から詳細に至るまで幅広くお話いただきました。 特に、講演タイトルとして掲げた行政との協働、関係性についての調査報告とご考察は、運営財政面や、 誰が誰をどのように支援するのかという組織のミッションにも関わる論点であることを、私達に改めて認識させるものでした。


社会福祉協議会としてのフードバンク団体立ち上げ:3カ年計画

社会福祉法人 島根県社会福祉協議会 生活支援部 フードバンク担当 安部弘規氏


現行の制度等で対応しきれない事例に対して、新規事業として社会福祉協議会からフードバンクを立ち上げ、
そうした立場から活動の普及を図るまでの一連の取り組みをご紹介頂きました。地域にある既存の関係機関との連携や 協働の形について、モデルとなりえるようなフードバンクのあり方を提示してくださいました。


生活困窮者の支援の課題-婦人・母子および児童福祉施設におけるフードバンク活用の調査結果報告

日本女子大学 研究員 木村久美子氏


フードバンクから食品を受け取っている各施設・団体にヒアリングを行い、フードバンク活用による効果をご報告頂きました。
フードバンク担当者や栄養士の職員からの声を拾い集めてまわり、そこから浮かぶのはフードバンク活動の、空腹を満たすだけでなく、 人と人とを繋ぐという血の通った活動の側面でした。
また、2HJのボランティアとして各施設・団体へ訪ねていた経験をもとに、行く先々で抱えているという施設の課題についても取り上げ、今後の継続的な関係の中でフードバンク団体がそれについてどのように迫れるか、私達に投げかけました。

■第二部

フードバンクの今と未来を考えるワークショップ

ファシリテーター セカンドハーベスト・ジャパン 理事 蓜島一匡


来場者全員参加のプログラムです。ワールドカフェの形式を取り入れ、座席は全てシャッフル。
面識のない方々同士で組み合わされた席では、自由闊達で創造的な議論が交わされ、
その結果は「私から始める 小さな一歩」として、各々が考える身近な誓いを出し合いました。

今回は次のテーマに沿ってワークショップが行われました。


  ・Table 1 『私が見る、今の日本のフードバンク』
『私が見る、フードバンクの可能性と限界』
  ・Table 2 『私たちが作る、5年後の日本のフードバンク』

閉会ご挨拶

国際連合食糧農業機関(FAO)日本事務所 所長 チャールズ・ボリコ氏


シンポジウム閉会によせて、FAO日本事務所 所長 チャールズ・ボリコ氏より、お言葉を頂戴しました。


 『現在、アジア、アフリカを中心に、約8億5千万の人々がおなかをすかせたまま、夜ベットに向かいます。
  もしかしたらベットすら無い人もいるでしょう。
  しかし、地球上で生産される食料の3分の1がムダになっています。
  これはとても悲しいことだと思いませんか。


  食料のムダ、食料の廃棄を無くし、飢餓を苦しむ人々をゼロにしようと、国連の事務総長は
  「ゼロハンガーチャレンジ」という取り組みを打ち出しました。

  私達の身近なところからできるでことがたくさんあります。
  先ほども「私から始める 小さな一歩」とありましたが、
   (※第二部 ワークショップにおいて議論された参加者が決めた身近な誓い)
  それは皆さん、きっと出来ると思います。まず、食べ残しや買いだめによる廃棄を減らしていきましょう。


  今回、このシンポジウムを通じて、日本におけるフードバンクの多様性のためには
  私達が互いにパートナーシップ関係を築くことと、また、協働することで食品ロスを削減し、
  生活困窮者の救済、そして地域の活性化を進めていくことが大切だということを再認識しました。

  このシンポジウムなどを基盤とし、行政や企業を含めた多様なステークホルダーと連携し、
  多様性を認め合い、より多くの市民の皆さんのご意見を聞きながら
  理解し合える社会の形成を目指して行きたいと思います』


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