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ボランティアストーリー

ボランティア・インタビューその8 – 「これは、最高のリハビリだ」

2012/1/20

インタビュー・リレーの第8弾は、ジョン・ウッドさんです。前回登場した、小栗国芳さんにインタビューしていただきました。

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初めてボランティアをしたときは、何歳でしたか。そのときは、どのようなボランティア活動だったのでしょうか。

5歳です。インドやタイなどで伝道している人たちのために送る食べ物を梱包するボランティアを母親がしていたのを手伝いました。確か、倉庫へ行って送るものを選ぶのを手伝って、家に持ち帰って荷造りして、郵便局へ持って行ってましたよ。あれから四十年経って、今こうやって2HJでも、東日本大震災の被災者や困窮している人たちのために送る食べ物の荷造りをお手伝いすることもあります。

ご出身地であるニュージーランドでは、ボランティア活動は一般的にどのように受け取られているのでしょう。
奨励されているのは間違いないですし、よいことだと思われています。ボランティア団体は、たくさんありますけど、援助を必要としている人が多くて、ボランティアの数が足りないのは、残念ですね。私の育った家庭が、社会のためにできることをするという考えを強く持っていたのは、私にとって幸運でした。おかげで、私よりも貧しい境遇にいる人がたくさんいることを、いつも心に留めることができました。特に、母と祖母が地域のボランティア活動に積極的だったので、そのボランティア精神は、少しは私に受け継がれていると思います。

ジョンさんの人生にとってボランティア活動は、どのような意味がありますか。

私の愛する国(日本)に何かお返しをすること。そうすることで、私もとても満たされた感じになります。2HJでボランティアすることで、生活のバランスがとれているんです。自分自身が向上しているように感じられますから。銀行業界で二十年働いてきましたが、そこでは何かを与えるということはまったくありませんでした。何かお返しをすることで、趣向が変わって面白いですね。

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2HJのことはどのように知り、なぜここでボランティアすることに決めたのでしょう。それから、2HJでは何をなさっていますか。

二年前に上野公園で子供たちと遊んでいたときに、偶然2HJの炊き出しを見ました。なんて多くのホームレスがいるのだろうって、本当にびっくりしました。そして、子供たちと私自身に約束したのです。何らかの形で2HJに関わろうって。それから何か月か迷った末に、2HJに連絡して、ボランティアするようになりました。運よくほかのスケジュールを調整できたので、金曜日はほとんど毎週、午前と午後にボランティアする時間を取れるようになりました。こうしたことに何の後悔もありません。たいていは、炊き出しの準備を手伝っています。ドライバー・アシスタントをすることもありますし、食品の梱包や荷物の上げ下ろしを手伝うこともあります。何か重い物を持ち上げる必要があるときは、決まって私にお鉢が回ってくるんです! 金曜日のボランティアのあとは、近くの銭湯に行って筋肉痛を癒すのに勝るものはないですね。心地いい満足感に満たされて、ゆったりした気分になります。よく働いたなあって。

2HJでの経験でずっと印象に残っていることや学んだことを教えていただけますか。

初めて炊き出しを手伝ったときに担当した仕事を思い出しますね。お餅を四角く切る作業です。なぜかというと、私は、遺伝のせいで手の指二本が曲がっているんです。病院でリハビリを何か月も受けたのですが、これといった効果はありませんでしたから、イライラしていました。ところが、お餅を切り始めた途端、なぜだか手の指に力が戻ってくるように感じたんです。「これは、これまで試したリハビリの中でも最高のリハビリだ」って思いましたよ。
忘れられないのは、2011年3月11日の大地震のときに線路の下でボランティアしたことです。もちろん、私たちボランティアは、パニックになっていた面もありますけど、一つになっているんだなって感じることができたし、その結果、馴染みのボランティアのあいだで結束感が強まったと思います。2HJがこの震災に素早く対応して、その後何か月にもわたってあれこれ支援活動をしてきたことは、まさに驚くべきことです。寄付が続々と集まってきたり、ひっきりなしにボランティアを志望する人がいたのも、私の想像を超えることでした。
いろいろな国の出身のボランティアにたくさん会えるのも、素晴らしい経験です。たとえ出会いが一度きりだとしても。毎週金曜日は、2HJに来てみるまでどんな作業をすることになるのかまったくわからないし、どんな人と一緒に作業するかもわからない。だから私にとって2HJのボランティアは、その週のハイライトなんです。

2HJはこうしたらもっといいと思うことは何かありますか。

思いつきませんね。よくやっていると思うし、価値ある活動に参加できて楽しいし。

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日本の若い人達にボランティアに関して何かメッセージはありますか。

迷う必要はない、ということです。まずやってみること。たとえ一回だけでもいいから。もし何かを犠牲にしなければならないとしても、きっとそれを上回る幸福感があります。始めるのは、若ければ若いほどいい。私の一番下の息子は、早く大きくなって2HJでボランティアできるようになりたいと、ワクワクしています。一度、12歳のほうの息子を2HJへ連れてきて、食品の梱包を手伝わせました。最初はたいして乗り気ではなかったのですが、作業が終わる頃には、「お父さん、楽しかったよ。また2HJに来たいな。」と言っていました。

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