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ボランティアストーリー

とびっきりのカレーライスの味

2013/11/13

毎週木曜日にいらっしゃるボランティアのMさんは、数人の友人と2HJから食品を受け取り、大きく膨らんだバックとモリモリのリュックを背負ってS市に住む高齢者の方々へお渡ししています。

お渡しする食品の中には、株式会社 大地を守る会 様、合同会社 西友 様から頂戴した、納豆、ヨーグルト、豆腐や油揚げ、蕎麦、お肉、練り物、漬物、お米といったものもあります。

これらの食品は渡る先々で、ただ食されるだけでなく、思いもよらない効果を生んでいます。
そんなお話をご紹介。
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Mさんは食品をお渡しする際にちょっとした「作り方・食べ方」を紹介して、必要とあらば
目の前で実際作って見せるそうです。
たとえば:
  ・納豆+豆腐+オクラ ⇒ ねばねば豆腐サラダ
  ・油揚げ+練り物+ごぼう+なべの素 ⇒ 簡単おでん
  ・肉+パスタ+めんつゆ ⇒ 和風パスタ
  ・漬物+お米 ⇒ THE 日本の食卓

 

こうした取り組みが数ヶ月続いた頃、高齢者の方からこんな声が聞こえてきました。
 『自分でも料理したい、工夫して作ってみたい、もっとちゃんと食事をしたい』

 

Mさんは度々地域のケースワーカーさんとお会いしているそうで、その方は担当していた
方々の生活改善振りに『Mさん、何かやったの!?』と驚いているそうです。
 ・「○○さん(高齢者の方)は、表情が変わった。いい顔で笑うようになった」
 ・「部屋がきれいになった。コンビニ弁当のごみで散らかった部屋が嘘のよう」
 ・「以前はこちらからの質問に『うん、うん』と答えるだけのことが多かった。
   それが近頃は向こうから近況を話したり、悩みを打ち明けてくれるように
   なったのには、驚いた」

特に最後の「悩みを打ち明けてくれる」というのは、地域福祉を円滑に、効率的に
進める上でやはり重要なことらしいです。
双方でよいコミュニケーションが生まれた結果、ケースワーカーさんの方でも
きちんと相談してくれて嬉しいという気持ちがうまれ、何でも言ってね。悩みない?
というように今まで以上に積極的な関わりをしてくださる例も増えたとか。

受け取り手の高齢者の中には
「今はこんな状態だけど、今度こういうことをやってみたいんだ」という
前向きな発言をされる方もいるそうです。

お金が手元に入れば、すぐにコンビニで食べたいものだけ買って、食べて、
日がな一日誰ともしゃべらずテレビを見て過ごしていた、というような毎日が変わり、

外に出て散歩をしよう
知り合いに電話しよう
近くの仲間に会いに行こう

という、過去に皆さんがしていたであろう日常をまた少しずつ取り戻しているそうです。

Mさんは、このお話をしてくださった最後に、
こうした結果がたくさんふえるといいな…
もっとがんばるぞ。
と、ご自身に言い聞かせるように呟いていました。

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私達は食べ物以外にもたくさんのものを頂戴しました。
食品の寄贈をしてくださる皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございます。

食べ物をきっかけとした繋がりが、地域福祉の活性に一役買った…とは大げさでしょうか。
最近は『カレーを自分で作りたくて、初めて料理の本を買ったよ!』という方も。
こうした声を聞くと、あながち言い過ぎでもない気がします。

きっと、この方が作るカレーライスはとびっきりのおいしい味になるでしょうね。

photo
(※この内容、および写真はMさんの承諾を得て掲載しております)

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