Activity 活動内容・実績

2HJの活動レポート

アメリカのフード バンクにおける経験から学んだこと

  • 世界のフードバンク

2006/8/11

二週間の米国への旅において、私はシカゴにあるアメリカズ セカンド ハーベストと北イリノイ州フード バンク、そしてミネソタ州セントポールにあるセカンド ハーベスト ハートランドを訪ねました。「これが非営利団体?」という第一印象を抱かせるほど、各団体はまさに大企業のような素晴らしいオフィスと効率的な組織構成を持っており、活動規模も巨大でした。たとえば、セカンド ハーベスト ハートランドは2005年度において約14,000トンもの食料を様々な機関や個人に配布しています。セカンド ハーベスト ジャパンは一方、食料を必要とする人々に同年約170トンを配布したのみです。

大規模な活動のため、アメリカのフード バンクは可能な限り高い専門性と効率性を追求する必要があります。そのため、高度に洗練された組織が必要となっているのです。アメリカのフード バンクについて知れば知るほど、私は彼らと日本とのギャップを埋めることなどできないのではないのではないかという不安に陥りました。しかし、現地の大勢の人から「だれかがどこかから始めなければいけないのさ」という言葉をもらい、私は非常に勇気付けられました。

活動の規模に加え、彼らのプロフェッショナルな姿勢にも私は非常に感銘を受けました。アメリカズ セカンド ハーベストは、全米フード バンクのネットワークをまとめる役割を担っており、数多くの部署があります。たとえば公共政策部門のある女性はワシントンDCでのロビー活動について熱弁を振るってくれました。エージェンシー リレーション部門のある女性は、エージェンシー同意書の作成やメンバー フード バンクのコンプライアンス保持のために、いかに多くの時間とエネルギーを費やしているかを説明してくれました。そして、彼女の部門では、たった6人で全米をカバーし、全てのフード バンクを訪問していました。その他にも今回様々なフード バンクを訪れ多くの人々に会いましたが、全員が本物のプロフェッショナルでした。彼らは自分たちの行っていることを誇りに思い、「飢餓を終わらせる」という同じ目標を心に抱いていました。

私は、自分が目にしたことに大変興奮し触発されました。そして、われわれセカンド ハーベストジャパンが今後すべきこととして以下の事項が重用だと考えます。

-規模の拡大
-食品の安全性の向上
-食品提供者との関係強化
-食品配布機関との関係強化
-個人の寄付者の開拓
-受給者がより簡単に食品を受け取れるようにすること

アメリカズ セカンド ハーベストで出会ったある2人は、アメリカズ セカンドハーベストを離れ、最近創設されたグローバル フード バンク ネットワークと呼ばれる国際的なネットワーク機関で彼らの持つ熱意と専門性を活かすという決断をしました。この機関では、アルゼンチン、ガーナ、メキシコ、南アフリカ共和国といった諸外国におけるネットワーク作りの促進を行います。このネットワークに参加するには、国内ネットワークが構築され、国のフード バンク代表が選出されている必要があります。近い将来、このネットワークに日本が参加できることを願っています。
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文章/写真:和田裕介

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