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2HJの活動レポート

2013年11月18日付 読売新聞「眠る食料を困窮者へ」でセカンドハーベスト・ジャパンご紹介頂きました!

  • メディア掲載

2013/11/19

2013年11月18日付の読売新聞「眠る食料を困窮者へ」で、全国のフードバンク団体とその活動を紹介いただいています。

その中で、セカンドハーベスト・ジャパンも紹介頂きました。

ありがとうございます!

(記:広報 井出留美)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1366210771510_02/news/20131118-OYT8T00087.htm

◆フードバンク 体調尋ね 路上生活者に手渡す

食品業者の規格外品や家庭で不用になった食料品などを集め、生活困窮者に贈る活動「フードバンク」。県内では、今年3月に3か所目となる拠点が大田原市に開設し、県北、県央、県南が網羅された。ホームレス、身寄りのない母子家庭、失業者たちと向き合い、命をつなぐ活動を続けている。県内で最初に設立された宇都宮市の「フードバンク宇都宮」の活動を追った。(草竹敦紀)

米袋が積まれた倉庫で、おかずや調味料を整理する「フードバンク宇都宮」の徳山さん(16日、宇都宮市塙田で)=草竹敦紀撮影

13日午後10時前、辺りが真っ暗なJR宇都宮駅近くの橋の下で、「フードバンク宇都宮」の徳山篤さん(48)がホームレスの男性に弁当を手渡した。50歳代後半の男性は「ありがとう」と言いながら両手で受け取った。弁当は市内の業者から寄付された売れ残りの品だ。

「体の調子はどうですか」「痛み止めを飲んでるから大丈夫。ただ風が急に冷たくなって、少しこたえる」。毎回、ホームレスには健康状態や生活の変化を尋ねる。体の具合が悪化していれば役所などに連絡するのも使命の一つだ。

フードバンク宇都宮では、約2年半にわたって毎週水曜、巡回を繰り返してきた。とりまとめ役の徳山さんは「初めは警戒されるが、何度も通ううちに食料を受け取ってくれるようになる。少しでも手助けになれば」と話す。この日は、4人のホームレスに食料を手渡し、駅周辺で見回りもした。

宇都宮市塙田にあるフードバンクの事務所にはこの日、別の50歳代の男性が食料を求めてやって来た。福島県で離職し、電車でたどり着いた宇都宮市で路上生活を送っている。事務所では夕食を皆で囲み、翌日の朝食の弁当も渡された。「久しぶりに温かい物を食べて安心しました。宇都宮で早く職について生活したい」とほっとした表情を浮かべた。

事務所には、口コミやネット、社会福祉協議会や役所からの紹介でフードバンクの活動を知った貧窮者がSOSを求めてくる。母子家庭、病気による失業者――。背景は様々だが、頼る先のない人々が最後のとりでとして食料を求めてくる。

フードバンク宇都宮を運営する「とちぎボランティアネットワーク」(Vネット)事務局長の矢野正広さん(51)は「昔は地縁や血縁を頼れば何とかなった。最近はそういう縁すら持たない人が増えてきている」と話す。

生活状況に応じた支援が必要だ。電気や水道が止まっている家庭であれば、調理が不要な非常備蓄用のパンと飲料水を配達する。

矢野さんは「食に困っている人に世代や年齢、性別はない。食を通して支援の幅を広げて、人生を支援する包括的な活動を目指している」と話す。食料支援を「入り口」にして、自立を図るための「出口」探しも手助けする。

◆自立支援で就労成功

昨年度は3人を就労につなげた。また、寄る辺のない人たちが「縁」を作る場になればと、フードバンクの事務所を昨年から「たまり場」として開放している。

一方、活動に不可欠な食料品の備蓄は常に綱渡りの状態だ。今年度は、約10トンを援助した昨年度の倍のペースで食料を配達。米などに比べ、缶詰やカップラーメンなどの「おかず」は業者や一般家庭に頼らざるを得ないが、徳山さんは「定期的に寄付してくれる家庭は少ないし、規格外品を出してくれる業者はほとんどない」と悩みを打ち明ける。

それでも矢野さんは前向きだ。「フードバンクは身近な食料を寄付することで多くの人の命を支えることができる。社会貢献をしたくても時間がない人に貧困を身近な問題として捉えてもらい、支援の輪に加わってもらえる試み」と話している。

◆フードバンク

食品会社の製造過程で出た規格外の商品や家庭で不用になった食料品などの寄付を受け、生活困窮者や社会福祉施設、ホームレスなどに無償で寄贈する活動。食料品は賞味期限内の品に限られる。1960年代にアメリカで始まり、2000年にNPO法人「セカンドハーベストジャパン」(東京都)が日本に持ち込んだ。同法人によると国内では約30~40か所の拠点がある。

◆活動支える寄付 周知にチャリティーウオーク

チャリティーウオークに挑戦する参加者たち(9日、宇都宮市内で)=フードバンク宇都宮提供

とちぎボランティアネットワーク(Vネット)には、2008年9月のリーマンショック以降、「明日食べるものがない」との相談が急増した。細々と食料支援を始めたものの、Vネットだけでは食料供給に限界があり、2011年4月、食料支援を専門とする「フードバンク宇都宮」を開設した。

現在は、徳山さんが専属スタッフとしてとりまとめを担当。集荷、配達は元ホームレスのボランティアら7人が担い、総勢8人態勢で運営にあたっている。昨年度だけで、20世帯・44施設に対して食料を届けた。毎週水曜午後10時からは、宇都宮市内のホームレスにも配達する。

17日現在、倉庫には農家から贈られた米が約600キロあるほか、缶詰約50個、インスタントラーメン約50個などの食料が備蓄されている。徳山さんによると、米以外のおかず類は、追加寄付がなければ1か月で底をついてしまう見込みだ。

食料の確保と人件費を合わせ年間500万円かかる運営経費。フードバンク宇都宮は財源を捻出しようと、今月9、10日、宇都宮市から日光市の中禅寺湖までの約56・7キロを1泊2日で徒歩で踏破する「チャリティーウオーク56・7」を初めて催した。参加者は、自身の挑戦への寄付金を知人などから募り、集まった寄付金や食料品をフードバンクに寄付する試みだ。

59人の参加者が56・7キロに挑戦した。コースは宇都宮市の二荒山神社を出発し、新里街道、日光街道を抜けて、日光二荒山神社中宮祠に至る道のり。終盤にいろは坂を越える難コースだったが、制限時間内に39人がゴールした。

参加者は自分の挑戦を知人に知らせ、集まった寄付金を参加費と共にフードバンクに寄付した。矢野さんは「寄付集めと共にフードバンクを周知できる」と狙いを語る。なかには1人で8万円を集めた参加者もおり、参加費と寄付金を合わせ計130万円がフードバンクに寄付された。

(2013年11月18日  読売新聞)
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