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2HJの活動レポート

女性や子どもたちに食料を届けています

  • フードバンクニュース

2007/8/1

セカンドハーベストジャパン(以下2HJ)が食べ物を届けている施設の一つに、女性と子どものための民間シェルター(避難所)があります。シェルターはドメスティック・ヴァイオレンス(DV)や人身売買の被害を受けた女性たち、さまざまな事情からホームレスとなってしまった女性たちを受けいれています。執拗な夫らが追跡してくる恐れがあるため、住所や名前など詳しい情報は明らかにしていません。

ここでの食事は三食とも、料理上手な寮母さんが作っています。二週間に一回、2HJから食品が届くと、その食材にあわせた献立が考えられます。たとえ同じ野菜が大量に届いても、漬け物にするなどして、どの材料も無駄なく使い切るそうです。

「日用的な食品は買っていますが、2HJのおかげで献立にバリエーションができるんです」とスタッフはいいます。また、これらの施設には行政からの支援がほとんどなく、おもに会員からの寄付で運営しているため、「月に数万円、食費を節約できるのはほんとうに助かります。その分、赤ちゃんのミルクやオムツ代など、ほかの支出にあてることができるのです。」

食べ物は物理的な面だけでなく、精神的な面でも入所者の力になっています。夫から暴力を受けたり、厳しく生活を規制されてきた人たち。あるいは、食費を切りつめて好きなものを食べることができなかった人たち。たくさんの食事を前に「自分で選んで、好きなだけ食べていいのよ」といわれることは、彼女たちにとっては何よりもうれしいことだ、といいます。

アパートを見つけ、自立に向けて歩みだしたシェルターの“卒業生”たちには、希望すれば2HJのハーベストパントリー(宅配便で届けられる緊急食料援助)が届けられます。ほとんどの人が生活保護を受けながらの生活を送っているので、育ち盛りの子どもを抱えたシングルマザーにとっては、食料は「いくらあってもありがたいもの」なのです。

また、表参道のレストラン「フジママズ」は毎週一回、入所者たちのためにお弁当を無償でつくっています。2HJのボランティアがそのお弁当をピックアップし、お正月だろうが、お盆だろうが、欠かさず届けています。「今日はどんなお弁当が届くのか」みんな楽しみに待っているそうです。

食べ物は、ただ食欲を満たすものではありません。これまでつらい思いをしてきた女性たちを、ときになぐさめ、ときに「尊厳」や「自立」を取り戻すささやかなあと押しになっていることを、スタッフの話から感じました。 

記事:大原悦子
写真:パトリシア・デッカー

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