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2HJの活動レポート

2HJ大根収穫イベント: 農場での収穫から提供

  • フードバンクニュース

2008/4/22

引き抜いて葉をカット、根をカット。
列に並べる。
引き抜いて葉をカット、根をカット。
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食品工場の流れ作業のようなこの工程、実は、2月24日の日曜日、2HJの呼びかけに答えた約20人のボランティアが行った、農場での大根収穫作業のこと。約10トンの収穫が可能な畑から2トンを超える量の大根を収穫し、わずか3日後の27日までには、すべての大根を2HJの受給者に配給したのです!

翌週の日曜日、3月2日には、小学校から高校までの子供たち(と指導スタッフ)が畑に入り、さらに1.5トン以上を収穫しました。参加したのは2HJが食品を提供している複数の養護施設の子供たちで、自分の手で収穫し、とれたてを新鮮なまま食べるという貴重な体験を楽しんでいました。一方、施設のスタッフは、それぞれの施設での食事の材料に、たくさんの大根を持ち帰りました。

2HJが、セカンドハーベストというその名のとおり、寄付される野菜のハーベスト(収穫)を行うのは、設立以来これが初めてのことでした。今年は霜が早く降りたため、大根の収穫期間が短縮され、全てを収穫できないまま整地の時期を迎えるところでしたが、幸い、良質でおいしい大根が連なる畑の一画を2HJのために提供してもらうことができました。

2HJの理事長チャールズ・E・マクジルトンは、昔を振り返り、「このようなイベントを実現させたいと常々思っていた」と言います。その考えが実現に向けて動き出したのは、2HJスタッフの配島が、2HJに参加する前、宮崎県の農家で働いていた時に出会った唐沢氏(今回のイベントでの農場側の主催者)と再び交流を始めたことがきっかけでした。配島が東京に戻り、その後2人が再会した時、野菜づくりの話から、農家が自分たちのやり方で2HJの活動に貢献できるような機会はないだろうか、あるとしたらどのような方法がよいだろうか、という話に発展したのです。

農家は、農作物を育てるために膨大な時間と労力を費やしますが、それは、「親が子供を育て教育するのとよく似ている」と唐沢氏は言います。収穫期の人手不足や気候の変化が災いして、いままでの苦労が台無しになるのを見るのは、とても我慢ができないでしょう。ですから、2HJと協力することは一石二鳥の最善策だと思われました。畑に残された大根を収穫できるだけでなく、新鮮でおいしい大根が加わることで食卓が豊かになると喜んでくれる人たちがいるのですから。

参加したボランティアは、疲れと寒さを感じながらも、生き生きとした様子で働いていました。体の芯まで凍えそうな冷たい風に吹き飛ばされた土を全身にかぶっていましたが、東京に戻る前に近くの温泉に立ち寄るという楽しみもありました。畑に入って自分の手で大根を収穫したことで、ひと時であっても都市生活のストレスが解消されたと、みな口をそろえて言います。そしてたとえ数時間でも、甘いいちごや青々とした草原が田舎での生活のすべてではない、というやや驚くべき発見をしたのです。農家の生活はなかなか大変なものです。時には目が見えなくなるほど、そして大量の土や砂を飲みこんでしまうほどの強い風が、私たちに農業の厳しさをも教えてくれたのでした。

初めてのイベントは成功に終わり、すべての参加者にとって、有意義で勉強になる、そして何よりも楽しい経験となりました。2HJでは、新たに生まれた農家の方との協力関係を継続し、将来的には、さらにほかの農場とのつながりを築いていくことも視野に入れています。

また、2HJはこのイベントを年2回程度の定期的な活動にしていこうと計画しています。私ももう一度、自分の体を使って働く、貴重な機会を得られることを楽しみにしています。その時には再び、地平線の向こうにそびえ立つ、雪に覆われた北アルプスの広大な景色を眺めることができるかもしれません。そのような日の終わりには、本当に実りの多い1日を過ごすことができたという、滅多にはない穏やかで満足した気持ちをもう一度味わいながら、倒れるように眠りに着くことになるでしょう。

文章・写真:パメラ・ラヴァシィオ

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